Introduction to Polymers, Third Edition
Q**M
高分子物性、高分子合成および高分子工学の優れた入門書です。
1980年代の後半にいくつかのアメリカ大学の材料科学科で Assistant Professor としてスタートしたポストドクの仲間たちからよい教材としてこの本(第一版、1981 年)を紹介してもらいました。自分も学部3年生向けの高分子物性の講義を担当したとき、この本の第一版、そして第二版(1991 年)を教科書として採用しました。当時の内容はまだ充実ではなかったが、今回の第三版(2011年)を見ると、内容がかなり充実になっています。頁数は第二版の1.5 倍になっています。高分子の合成ではリビングラジカル重合、物性では動的光散乱や小角X線・中性子散乱、多成分系高分子(ポリマーブレンド、ブロック共重合体など)、工学では複合材料の力学の性質に電気的特性も加えられています。前版に結果だけしか記載しなかった多くの数式の誘導も掲載されています。学部学生や低学年の大学院生には高分子の基礎知識のみならず、高分子科学の英文に慣れるためにもたいへんよい教科書です。
K**様
悲憤慷慨
アメリカでかなり評点が良く、目次の構成がどことなく気になって、買ってみました。期待に違わない充実振りで、特に高精度の写真を多用しているところや力学特性についての説明部分は出色の出来ばえです。著者はイギリスの人ですね。それにしても文科省は、大学院教育を諸外国からの留学生を意識して英語化するなんて方針のようですが。。。。それよか、教科書において「日本語のコンテンツ」を、このレベルまで充実させることに、積極的にお金を使うべきではないでしょうか? 留学生だって、日本を選んだ以上は、勉強、生活、娯楽にいたるまで、「日本語のコンテンツ」に触れるために来ているはずですよね。科学技術立国やらCool Japanの発信やらも結構ですけど、その基礎を支えるもっと大事な事業があるはずでは? と強く憤る昨今です。
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4 days ago
3 days ago