Glass Houses

Highly recommend this for anyone who loves architecture

ずいぶん前に　P.ジョンソンのGlass Housesとミースのファンズワース邸を見学したことがあった。気候や一日の気温の変化がある外部環境と快適な生活を維持する安定した内部環境を分断せずに1枚のガラスで統合させるのは、当時は斬新だが大胆で勇気のある試みだったのでは...と感心した。Amazon在庫処分セールでこの本を見つけて購入したが、その後に出現した、世界の多様なガラスの家の試みが満載されていて、久しぶりに期待外れの「買って良かった」本だった。ただ、ガラスは日本では「拭く」だが、西洋ではワイングラスのように「磨く」のが文化らしい。日本の住宅雑誌にもガラスの家をよく見かけるが、結露や風雨にさらされるガラスを「磨く」のはかなり手間とお金がかる。プライバシーの問題もある。「ガラスの家」はやはり広大な敷地の「富豪の家」なのだろう、とも思った。一般人は安易に憧れてはいけない。